HIROSE DENTAL CLINIC

オリジナルのロゴはモルタルにSUSの切文字と抜文字を組み合わせています。

ファサードはオリジナルのSUSサッシ。

床は日本の畳のようにヨーロッパでは古くから使われているオランダ・forboのリノリウム。亜麻仁油が含まれており、抗菌性、抗ウイルス性があり、顔料まで天然素材でつくられています。ライトグレイの壁はアメリカ・Hirshfield’sの塗料。マイクロバーンによる抗菌作用もあります。

造作の受付カウンターの上には、イタリア・FLOSのペンダントライト。アートはブルーが鮮やかな笠原しいによる「伸びては縮む時間と空間」。

自然光が入る診察室。ドイツ・KAVOのユニットはプロダクトとしても美しい。テーブルライトはイタリア・FLOSのスヌーピー。

造作のカウンターは電源やLANを内蔵して、医療機器やモニタへの配線を隠蔽しています。

ミラーとフラットに納めたバックガードは原板から選んだイタリア産のビアンコカララ。ブラケットライトからSUSの自動水栓、洗面器まで一つひとつ丁寧に選んでいます。

> 背景としてのインテリア

 

四谷から外堀通りを少し下ったオフィス街にある廣瀬歯科医院。ファサードの壁をすべて取り払い全面ガラスにした待合は、明るく開放的な空間が広がっています。医療機器に必要な床下の配管スペースを外部の階段で確保することで、外部と内部が一体のゆったりとした待合スペースを実現しています。さらに、道路を歩く人と待合の高低差が適度な距離感を生み出しています。最奥のスペースは階段室と大きな梁もありましたが、プライバシーを重視した特診室として計画しています。開放的な待合と落ち着きのある診察室をつくり、じっくりと患者さんと向き合う先生の治療方針に合わせたプランを実現しました。

 

診察室にはドイツ製の存在感のあるユニットが予定されていました。そこで、内部はできるだけシンプルに、背景としてのインテリアを目指しました。壁や床の素材感や色合い、天井高や広さのバランスなどを整え、できるだけノイズを排除したプレーンな空間としました。ベースは白い箱としながらも一部をライトグレイにペイントして空間に奥行をあたえ、同じ白でもツヤありとマット仕上など表情を変えています。丁寧に選びぬいた鮮やかなアートや美しいプロダクトはクリニックで過ごす時間を豊かに彩ってくれます。

 

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HIROSE DENTAL CLINIC|廣瀬歯科医院

 

Website|hirose-dc.com

Category|クリニック(歯科)

Address|東京都新宿区四谷本塩町4-33 ピュア四谷1F

Open|2020年11月2日

Floor Space|90㎡

Client|廣瀬歯科医院

Lighting Adviser|ModuleX 森田大介

Construction|バロック 佐藤洋一 

Photo|14才 伊藤彰浩